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  • 執筆者の写真上村優子

「3つの良かったこと」を書く 5.Nov.2021

皆さまご無沙汰しております。


久方ぶりにブログを書きます。

 長引くコロナ禍から、非日常が日常になりまた、宣言が解除されても戻るものと戻らないもの。

 軟弱なのかそれともむしろ自然なのか、あまりの世の中の後ろ向きな情報と個人的な病気不安の状態に、軽い鬱のような気持ちの停滞が続いています。

 お酒はとても優しい。厳しい現実の輪郭をぼんやりさせてくれます。「まあいいか」「なんとかなるさ」と、ひとときでも思わせてくれます。しかし何かを解決してくれるわけではない。ああ、故中島らも先生が恋しい。先生ならこの世をどう見たでしょうね。




 脳科学では、楽しくなくても笑うと良いようなので、先日満面の笑顔でサンバもどきを踊ってみたらその後の虚無感が半端なかったです。

 なのでその代わりに、ある精神科医の勧める毎晩眠る前に「その日にあった良かったことを3つ書く」ことを始めました。

 「骨付きラム肉の塊が半額だった」ことや、「チューリップの球根を植えた」こと、「今年最後の庭のバラを生けた」など小さな日常の嬉しかった断片を拾って温め、眺めるのです。

 良いことも、悪いこともあるのが人生ですができるだけニュートラルに保とうとする努力です。負のスパイラルに入り込まないための。



 また、眠れない夜はYouTubeで仏教の説話や、NHKラジオの「絶望名言」を聴いています。人生における苦難をどう受け止めていたか、古今東西の文豪や芸術家の言葉を文学紹介者の頭木弘樹氏が紹介してくれる番組です。バッハのゴールドベルグ変奏曲の冒頭(演奏はグールド)から始まるこの世界は、頭木氏の語り口や解釈も心地良く、私に興味と落ち着きを与えてくれます。川端康成の回では、「眠れる美女」をガルシア・マルケスが評価していたことを知り、改めて川端康成の作品に魅力を覚え読み返したりもしています。


 と、最近の私はこんな感じではあるけれど、ピアノのミニアルバム制作を少しずつ始めています。学生時代に書いてそのままほったらかしであった曲など、ちゃんとまとめてカタチにするぞと、◯十年がかりの怠惰な自分からの脱却を試みています。

 さあ、今日一日の終わりに書く3つの良かったことは何になるのだろう。


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