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  • 執筆者の写真上村優子

祝卒業



 先月末、自分の心のために1年通った学校(カウンセラーコース)も無事卒業。花粉に憂いながらもほわほわとした春の陽気に何となく心も浮き立つよう。  毎週の課題に追われた日々から解放され、この春うららに心身ともにボケていたら、またあっという間に時が過ぎた。…ヤバイ。気をつけないと、自己実現の日が遠のくのみ。  他の課題があろうが必ずあった毎週の課題は「今週のイベント」。この学校に来なければやらなかったこと・自分がワクワク、ドキドキすることをPLAN DO SEE、それをレポート提出。最後の課題は、1番最初のイベントを振り返っての感想だった。  今読み返しても、笑える。「自分の殻を破れ」という目的。そう、人は知らず知らずのうちに、自分の慣れ知った場所や楽な所に居ようとするものだ。その方が安心だし。  でも、より人とつながろうとするならば、知らない とか、興味がない(と思いこんでいる)世界にも飛び込んでみよう。意外とすんなり入れたり、いや、違和感を感じたとしても、こういう世界があるのだ ということを知れる。それが自分を広げることにつながる という学び。  学校に感謝。

 ちなみに初イベントはコレ。

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夢の国                 

 「6 秋葉原電気街」銀座線神田駅ホームの出口案内板にある出口の名称。最近神田に用がありよく目にするも、「秋葉原(通称AKIBA)」にも「電気街」にもNO興味の私には、あー、神田って秋葉原のとなりだったっけ。ぐらいにしか思っていなかった。  「AKIBA」文化たるや、今や世界に名を轟かせて久しい。メイドカフェもそう、AKB48を始めとする集団アイドルグループもそう。どうやら世界初の常設型メイド喫茶「Cure Maid Cafe」が2001年3月に秋葉原で開店したのがメイドカフェの始まり、そして某プロデューサーAが仕掛けた「AKB48」が秋葉原を拠点としての活動を始めたのが2005年12月8日であったらしい。周知のごとくAKB48やその派生グループがメディアに載らない日はない程だし、以前TVでスウェーデンのメイドカフェで現地メイドがすしロールを作っているのも観たことがある。「AKIBA」文化はわずか20年足らずで世界の「AKIBA」となっている。  先に述べたように、AKBのメンバーが誰かもよく知らず、メイドにも電気にもNO興味の私の「アイムに来なければやらなかったこと」第1回は、神田駅6番出口へ出てみることにした。  さあ歩くこと数分、電気街へ近づくにつれ、明らかに行き交う人々の人種が違ってくる。多国籍外国人観光客とオタクなる方々(天パーとメガネ率異常に高し!ナゼだ!)、むしろ自分が浮いてる?…急に心細くなる私。隠れるように電気街の路地に入るも「◯◯パーツ店」とやらの店が所狭しと建ち並びPCの部品やらSDカードやら何も心魅かれる対象ナシ。わーん!どうしよう…。路地を抜けると人通りの多い十字路があり、リアルなメイドがビラを配っていた。…もういい!メイドカフェに行ってやれ!…え、でも1人で…?誰か一緒に行ってもらおうか、と見渡すも気軽に声をかけられるフンイキの人ナシ。というか逆に声をかけたら後々面倒くさくなりそうな人多シ…。もういい。どーとでもなれ。ビラ配りのメイドに「1人でも入れるの?」と声をかける。「モチロンお嬢様、大丈夫ニャン!こちらへ!」と脇にあるビルの階段へ案内される。そして「始めてニャンニャンのお嬢様お1人ご来店です!」と無線で報告。「あの…、ニャンニャンってつけるんだ…。」「私たちはネコと人間のハーフなんです♡」「……。」  店の名は『めいどりーみん/maidreamin』店に入るなり先客が一斉に私を見る。(先客=ヨーロピアンカップル、オタク風少年3人、日本人カップル)特に少年3人の好奇の視線がイタイ。ジロジロ見てんじゃねーヨ!と心の中で叫ぶ私。  正面のステージに向かって席に着くとメイドが「いらっしゃいませお嬢様、夢の国へようこそ♡」と、ハート型の電気ロウソクをもってくる。そして一緒に両手の親指と人差し指でハートを作り「もえもえキューン♡」とロウソクめがけて言うよう指示される。フダン使ったことのない種類の気力を振り絞って「もえもえキューン♡」とやる私。ロウソクがピンクに点灯。なんかもう既に疲れる私。まだ注文すらしていない。  「メイドカフェデビューセット」なるメニューを渡されるも、ゲッ!高い!なにこの値段…。 A  お食事セット ¥2,830     フード・ドリンク・お土産・記念写真(①オムライス(メイドちゃんお絵かき付き) ②クマたんバーグ) B  デザートセット ¥2,370     デザート・お土産・記念写真     (①森の木陰のうさちゃんパフェ ②伝説のクマたんパフェ ③以下略) C  ラブカクセット ¥2,440     ラブカクテリーみん・お土産・記念写真(①男梅ソーダ ②ブルージンリッキー ③ジンジャーハイボール ④以下略) …誰か誘わなくて良かったと思いつつ、シラフが辛かったのかCに即決(昼間だが)。ジンジャーハイボールがくる(量少ない!怒!)。そしてまた儀式。先の両手でハートを作りながらメイドのかけ声を連呼せよ、とのこと。「ラブラブリーみん」「ラブラブリーみん」「〇〇ニャンニャン」「〇〇ニャンニャン」「おいしくナーレ!」「おいしくナーレ!」…フゥ。  やっとこさ儀式を終え飲んでいると、何やら客に配りだすメイドたち。ルミカライト大閃光 発光色イエローと、マジニャンバクダン(クラッカーのこと)。そしておもむろにLIVEが始まった。人数は少ないが、生AKB的LIVE。1人のメイドがアップテンポのアイドルソング(店オリジナル)を歌って踊り、他のメイドと客がルミカライトで盛り上げる。途中気づくと私の頭には花輪が乗せられ、ノリノリで(というかヤケクソで)ルミカライトを振り回している自分がいた。曲が終わり、皆で一斉にマジニャンバクダンを放ち、LIVEが終わるとともに”夢の国の招待状”カードをもらう。命名されたニックネームは「ゆうこぴょん♡」…。  夢かどうかはわからないが、確実にフダン私のいる世界にはない時間と空間…。酔いもあってかしばしボンヤリするも、結局ラブカクセット¥2,635(税込)、入国料(60分)¥540 、マジニャンバクダン ¥648  計¥3,823 支払い、一気に酔いも覚め出国したのだった。

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